この記事からわかること
- 理系研究開発職におすすめのマッチングアプリの使い方
- 最高のパートナーと出会うための戦略
学生時代理系出身であるメーカー研究開発職は、高校の文理選択以降、女性が少ない環境で育っています。
メーカーの現場は女性が少なく、社内恋愛は多くありません。
学生時代から付き合ってきたパートナーがいればよいですが、そうでない人も多いでしょう。
メーカー技術職のパートナー探しにはマッチングアプリがおすすめです。
私(@okamotobiblio)はマッチングアプリで妻と出会いました。
それまでは女性経験は皆無。
マッチングアプリがなければ結婚できなかったと言えます。
この記事では、私の体験談をもとに、マッチングアプリを利用したメーカー研究開発職の婚活方法を紹介します。
理系研究開発職のスキルが、マッチングアプリを利用するうえで役に立つことが分かるはずです。
なお、私は2018年に、マッチングアプリとしてペアーズを使っていました。
当時と環境は多少異なる部分があると思いますし、他のマッチングアプリでは応用できないこともあると思います。
しかし、「最高のパートナーと出会う」ための本質的な戦略ですので、マッチングアプリを使う方は参考になるはずです。
理系研究職のパートナー探しにマッチングアプリが有効な3つの理由
研究開発職のパートナー探しにマッチングアプリがおすすめな理由は3つあります。
ポイント
- 出会う回数の改善
- 恋愛が目的なので時間効率が良い
- 分析的思考で改善プロセスを回すことができる
出会う回数の改善
マッチングアプリを使うことのメリットは、出会いの数を劇的に改善できることです。
メーカー研究開発職の恋愛の難しさは、出会う回数の少なさにあります。
メーカーの理系職は男性が圧倒的に多く、職場で出会うのは難しく、社内恋愛は少ないです。
また研究・生産拠点は僻地や土地勘のない地方であることが多く、若い人の数自体が少ないという問題もあります。
私の職場もほとんどが男性です。
大学時代、理系は文系キャンパスと離れていたこともあり、女性との出会いはほとんどない人生を歩んできました。
しかし入社2年目にマッチングアプリを使ったことで、今までの人生とは比べ物にならない数の女性と会うことができました。
メーカー技術職はマッチングアプリを使うことで、恋愛のボトルネックとなっている出会いの数を改善することができるのです。
恋愛が目的なので時間効率が良い
マッチングアプリは直接的、効率的に「パートナー探し」をできる点も、研究開発職におすすめな理由の1つです。
学生時代の恋愛では、学校のクラスやサークルなど、他の目的がある環境でパートナーと出会うことが多いのではないでしょうか。
しかし、理系技術職は奥手であることが多く、その様な環境で積極的に恋愛関係を作ることが難しいのです。
また、研究開発職は業務後も資格や自己研鑽のための勉強をしている人が多く、恋愛に十分に時間を確保することができません。
私の場合も学生時代は、女性に話しかけることができず、自然な出会いで恋愛に発展することはできませんでした。
一方で、マッチングアプリの利用者は全員恋愛目的であり、恋愛の環境がセッティングがされています。
ここでは「恋愛目的でコミュニケーションして良い」という環境が作られているからこそ、安心して会話ができました。
理系で恋愛経験が乏しい奥手な人こそ、マッチングアプリがおすすめであると言えます。
分析的思考で改善プロセスを回すことができる
試行錯誤してPDCAサイクルを回しやすいことが、研究開発職にマッチングがおすすめな3つ目の理由です。
計画を立て、実行し、検証、対策を立て、再度実行する、という過程を理系職は学生時代から経験しています。
マッチングアプリを利用した婚活は、この改善プロセスを繰り返すことができます。
改善を繰り返すためには失敗をしても良い環境が必要です。
学校などの自然な出会いの恋愛の場合、一度の失敗で恋愛だけでなくそのコミュニティでも悪影響が出てしまいます。
しかしマッチングアプリの場合、たとえ失敗しても新たに出会った女性に素早くチャレンジすることができます。
私も最初は無意味なメッセージを送ったり、デートで話が盛り上がらなかったりなど多くの失敗をし、落ち込みもした。
しかし、それぞれのプロセスを見直して改善し、実行したことで最高の妻と出会い、結婚することできました。
婚活が成功したのは、研究開発職としてPDCAを回す経験が豊富だったことが理由だと考えています。
素早く改善プロセスを回すことができるマッチングアプリは、PDCAが得意な研究開発職におすすめの出会い方だと思います。
最高のパートナーと出会うための4ステップ
最高のパートナーと出会うためには4つのステップがあります。
4ステップ
- 最高のパートナー像を言語化
- 何人と会うか決める
- プロフィールの最適化
- メッセージの位置づけを理解する
最高のパートナー像を言語化
最高のパートナーと出会うための第一歩は、理想のパートナー像を言語化することです。
どのような性格、見た目、価値観を持っている人と結婚すると自分は幸せになるのかを明確にします。
理想のパートナー、希望の家族などに無自覚な人が意外と多いです。
大雑把に「かわいい人」、「一緒にいて楽しい人」などの希望を持っている人はいると思いますが、それをパートナー探しの意思決定に、実際に生かせている人は少ないのではないでしょうか。
しかし、幸せな結婚、家庭生活を実現するためには、自分自身の希望に自覚的になることが不可欠です。
離婚やカップル破局の原因の多くが「価値観の相違」であることからわかるように、恋人、夫婦になる前に価値観をすり合わせておくことが必要です。
特にマッチングアプリでは多くの人と出会うことができるからこそ、自分の価値観を明確しておかないと、目移りして失敗してしまいます。
自分がどのような人が好みなのか、どのようにすれば好みの人と考える際、以下の書籍が参考になりました。
恋愛に奥手な人は非常に勉強になると思います。
恋人に求める項目を考えた結果、私は10個を決めて評価しましたので、その方法を解説します。
パートナーの性質を10項目で評価
私はマッチングアプリで出会った人を、自分で決めた10個の項目で評価しました。
デートでその10項目をそれぞれ10点満点で評価し、100点満点で最も得点が高い人が最高のパートナーになると仮説を立てたのです。
結果的に、この方法は自分の価値観に合う人と出会うために有効であるとわかりました。
マッチングアプリを実験のつもりで利用していたことが、心が折れずに婚活できた理由の1つかもしれません。
私が実際に使った10項目を紹介します。
婚活で評価した10項目
- 顔がタイプ
- スタイルがタイプ
- 明るくてよく笑う
- 相手のことを考える気遣いがある
- 自立している
- 仕事を頑張っている
- 結婚後の仕事観がマッチする
- 家・職場が近い
- 趣味、休日の過ごし方が合う・似ている
- 金銭感覚が合う
見た目や性格、仕事、生活への価値観などが自分とマッチするかをひとりずつ評価・記録・管理しました。
この10項目の評価で重要なのは、主観を排除し、客観的に評価するという実験者の態度を維持することです。
例えば「見た目」がとびぬけていると、他の項目に目をつむってしまうことがあるかもしれません。
しかし、結婚という数10年単位の生活の満足感を高めるためには総合的に見て自分に合う人がふさわしいはずです。
バイアスをできるだけ排除して評価するという、研究開発職の経験をここで活かしましょう。
何人と会うか決める
最高のパートナーと付き合うに、何人と出会えばよいか逆算で考えました。
最高の1人と付き合うためには、振られることも考えると彼女候補が3人必要です。
彼女候補が3人に絞るためには、10人とデートする必要があります。
10人とデートするためには100人とマッチングする必要があるはずと考えました。
つまり、100人とメッセージの交換をし、自分に合いそうな10人とデートします。
その際、先ほどの10項目で評価し、2回目に合う彼女候補3人を決めます。
その3人の中から、【客観的に見て最も合う人】=【100点満点で高得点の人】に告白する、という戦略です。
実際には、いきなり100人とマッチングすることは不可能です。
私は、1.5か月程度で100人とマッチングすることを目指しました。
最初の1週間は20人とマッチングして、そのうち2人と会います。
2週間のうちにデートした人の中で高得点の人が彼女候補になる、という風に、週ごとにマネジメントする必要があります。
スケジュール管理能力が必要となりますが、社内調整に明け暮れるメーカー社員の得意分野なのではないかと思います。
プロフィールの最適化
マッチングアプリでパートナーを見つける入り口は、相手のプロフィールを読むことです。
すなわち、プロフィールの最適化が出会うために重要となります。
プロフィールを書く上でのポイントは、最高のパートナーは自分に何を求めるかを考えることです。
この思考法は、メーカー社員が普段から叩き込まれている顧客思考そのものです。
顧客の視点から、商品である自分をどのように売ればよいかを考えます。
注意が必要なのは、自分を偽る必要はないということです。
モノづくりにおいても、製品に備わっていないことを宣伝したら誇大広告です。
自分の持っている性質を、最高のパートナーに向けて適切にアピールすると考えましょう。
私の場合、最高のパートナーは「優しさ」や「頼りがい」、「真面目さ」を私に求めるのではないか、と仮説を立てました。
そこで、この2つをアピールすることを軸としてプロフィールを書きました。
プロフィールに書く項目は3つあります。
プロフィール3項目
- 仕事
- 趣味・価値観
- 恋愛・結婚観
仕事
プロフィールの冒頭には仕事内容を書きます。
職業名も大事ですが、何を目的とする仕事なのか、どんな人が喜ぶのかを書く方が良いと思います。
そのように表現することで、自分の価値観を伝えることができるためです。
私の場合、「人々の健康に役立つモノづくり研究をしている」と書きました。
真剣に仕事に取り組んでいるということを、簡単に説明するのが良いと思います。
趣味・価値観
休日に何をしているかであったり、どんなライフスタイルが好きなのかを書きます。
価値観を深く知ってもらうために重要な項目です。
私の場合、読書が趣味で、週末にビブリオバトルをしていると書きました。
落ち着いているけど、活動的な面もあるというアピールができたのではないかと思います。
また、好きな作家、本についても言及しました。
好きな本が合うと価値観も合いやすいですし、メッセージのやりとりの足がかりになります。
映画であったり、スポーツであったり、好きなものについては具体的に書いたほうが良いと思います。
恋愛・結婚観
どの様な恋愛、結婚生活を送りたいのかを書きます。
こちらも、価値観をすり合わせるために重要です。
最高のパートナーが何を求めているのかを考えて書きましょう。
私の場合、「穏やかな生活を長期的に行うことが理想」と書きました。
最高のパートナーは私に「優しさ」を求めているという仮説に基づいています。
私自身も、刺激的な生活より穏やかな生活を望んでいました。
自分のパーソナリティを踏まえたうえで、パートナーが求めているものをアピールするようにしましょう。
「自分に合う人は、どんな人か?」、「マッチする人は、自分に何を求めるか?」を基準にプロフィールを書こう。
メッセージの位置づけを理解する
恋人候補と会うために必要なのが、メッセージのやり取りです。
避けては通れないものですが、あくまで私はメッセージは実際に会うのための「ツール」であると認識していました。
ネットを検索すると、「メッセージで相手を落とす方法」などが書かれていますが、私は懐疑的です。
特にマッチングアプリは同時並行が前提であるため相手にパートナーができたり、同一コミュニティに所属していないため、突然音信不通になることは日常茶飯事です。
私も最初は、既読無視で気持ちが落ちたこともありますが、あくまでツールであると考え直し、気持ちを保つことができました。
私の場合3~5往復したら、会いたいと思えばデートを提案していました。
その提案が通らなければ、あきらめましょう。
メッセージのやりとりだけで逆転することは不可能だと思います。
直接会うための道具だというクールな立場で、メッセージは利用しましょう。
外さないコミュニケーションを意識する
メッセージで重要なのは、無難なコミュニケーションをすることです。
マッチングアプリで会った人から聞いた話ですが、文脈を理解していない、会話になっていないメッセージを送っている人がいます。
それが原因で会わないことを決めるというパターンも多いようです。
初対面の人に対する、ごく普通のメッセージのやり取りをするのが最も良いと思います。
メッセージのやり取りで重要なポイントは、相手のプロフィールを読んで質問するということです。
テンプレート化した質問をどの相手にも送っている人が多くいます。
誰にも同じことを書いているんだな思われると、まず会ってはくれません。
ここでもメーカー社員が持っている顧客志向を生かしましょう。
どの顧客にも同じ営業メールを送っても、開封率、返答率は上がらないはずです。
相手の提示してくれている情報から、何を聞けば「私と会うことはあなたにメリットがあります。」というメッセージになるか、考えて文章を作成しましょう。
これは逆の立場でも言えます。
自分のプロフィールをよく読んでメッセージを送ってくれているのかというのは、自然とわかるものです。
実は、私の妻は誰よりも私のプロフィールに対して具体的な質問をしてくれていて、絶対にこの人と会いたいと思った経験があります。
自分がされて嬉しいことを相手にもするというコミュニケーションの基本が、メッセージの最も重要な戦略です。
デートの戦略
メッセージを交換し、実際に合うことが決まればデートの準備をします。
恋愛経験が乏しいメーカー研究職が、デートの準備として行う最も重要なのは外面を整えることです。
外面を整える
外面は第一印象に大きな影響を与えます。
第一印象がいまいちで、2回目以降に進めないということもあるようです。
当時、私は見た目には無頓着であり、改善が必要でした。
私が行った改善策は3点です。
- 髪を切る
- 眉を整える
- 無難な服を着る
重要なのは、無難で個性的でない見た目にすることです。
しかし恋愛経験が乏しい人は自分で選択するのは難しいと思います。
私の場合、同じ研究室出身の女性にアドバイスを求めました。
1、2回目のデート
1回目のデートは1時間から2時間のランチかカフェデートを提案しましょう。
2回目のデートもせいぜい2~3時間で終わるプランが良いと思います。
どんな人が来るか、特に1回目は相手も不安に思っています。
いやだなと思ったらすぐに帰れるように、1時間程度で終わるデートプランを提案します。
私の場合、10人と会いましたが1回目のデートは全員カフェかランチでした。
10人と会うとなると、出費もかかりますので、ランチかカフェが適しています。
デートの際は10個の項目を確認する質問をしましょう。
まずは趣味や職場の話をします。
ひと段落したら、恋愛・結婚観や将来の生活を想像できる質問をしましょう。
私の経験上、結婚観などをメッセージで聞くのはNGだと思いますが、1回目のデートで聞いても特に拒否反応を示されたことはありませんでした。
- 理想のパートナーってどんな人?
- 結婚したり子供ができたらどんな働き方をしたい?
- 何にお金を使うのが理想?
デート帰宅後
デートが終了し、家に帰ったらデートの「ふりかえり」を行います。
デートで話したこと、自分のふるまい、改善点などを書き出します。
毎デートごとにふりかえることで、自分の魅力を高めることができます。
魅力が高まれば、最高のパートナーと結婚できる確率が高まるため、「ふりかえり」は欠かせません。
私の場合、直接会った10人それぞれのデート、メッセージの内容を記録していました。
会う人数が増えると、それぞれと何を話したかなど忘れてしまう可能性があるため、デート前に必ず確認するようにしていました。
メーカーで実験、データの整理・管理をしている人にとっては慣れている作業であると思います。
仕事の経験・ノウハウをプライベートにも生かしましょう。
10項目の評価
自分の振り返りのあとは、10項目の点数を付けます。
デートの最中ではどうしてもバイアスがかかってしまうため、できるだけ冷静になってから、客観的に評価することが大切です。
マッチングアプリを使い始めた前半では、その日にあった人が高得点になるかどうか判断は難しくなります。
私の場合、75点以上であれば2回目に会うと事前に決めていました。
2回目以降のデートに進めるにしても、進めないにしても、相手には「会ってくれてありがとう」とメッセージを送りましょう。
価値観が合わなければ音信不通にするという人もいると思いますが、マナー・礼儀として必要です。
断るつもりの相手から、また会いたいと連絡が来た場合
相手からまた会いたいと連絡してもらえることもあります。
10項目が高得点の人であれば嬉しいことですが、これ以上会わないと決めた人であると苦しい決断が必要です。
私の場合、今まで女性からデートを誘われる立場になったことはありませんでした。
しかしこれ以上会わないと決めたのであれば、断る必要があります。
感謝を伝えたうえで、価値観が合わなかったためこれ以上会うつもりはないとメッセージを送りましょう。
3回目のデート~告白
私は3回目のデートでこの人が最高のパートナーだと思った人に告白しました。
告白の勝敗は、告白の前に既に決まっています。
価値観のすり合わせができていて、3回目まで会ってくれている人であれば、自分に好意を持っているはずです。
仕事でも同じですが、事前準備なしに一発勝負で成功することはできません。
2~3回目のデートで、「自分はよく笑う人が好きなんだけど、~さんもよく笑うよね」など好意を事前に伝えておきましょう。
私の場合、「好きなバンドが一緒だよね」とか、「生活の価値観が似ているよね」など、価値観が一致していることを事前にアピールしていました。
そこで拒否反応がなければ、告白の成功は高いと思います。
仕事も恋愛も、段取りができているからこそ成功します。
理系研究職にはマッチングアプリがおススメ
価値観が合う人とマッチングアプリで出会うための本質的なことを書きました。
私個人の経験なので、会う人の数やデートの回数などは再現性がないかもしれません。
しかし、婚活における目標へのアプローチとして本質的な方法だと思います。
メーカー研究開発職で、マッチングアプリを使っている、使うか迷っている方は参考にしていただけると嬉しいです。