ビブリオバトルではそれぞれの発表が終わった後に、観戦者から発表者に質問をする時間があります。
発表を聞いて疑問に思った事を聞くのが基本ですが、緊張して思い付かないこともあります。
私(@okamotobiblio)はビブリオバトル開催10年の経験を持っています。
長年、ビブリオバトルに参加してきたことで、質問には10個程度のパターンがあることに気づきました。
この記事では、私がよく行う10個の質問例を紹介します。
この記事を読むことで、ビブリオバトルや読書会の質問をスムーズにすることができるようになります。
なお、ビブリオバトルの発表については、以下の記事が参考になります。
-
参考【例文あり】ビブリオバトルの発表原稿を準備するための4ステップ
目次
質問例を覚えた方が良い理由
ビブリオバトルでは5分の発表の後、観戦者から発表者に対しての質問タイムが2,3分用意されています。
この質問にはパターンがあり、それを覚えていると非常に便利です。
特に、司会者は質問例を覚えておくことが重要です。
会場から質問が出なければ、司会者が質問する必要があるためです。
質問のパターンを覚えていれば、滞りなくゲームを運営することができます。
自分の主催しているビブリオバトルでは、私は司会を担当していますが、質問が出なかった場合は、今回の10個の質問例の中から質問をします。
また、発表者にとっても、質問パターンを覚えていることは有益です。
質問のパターンを暗記していれば、事前に質問を想定できるため、焦ることなく回答することができるためです。
私も発表内容を整理したのち、10個の質問をされたら何と答えるかを考えてから発表に挑んでいます。
質問例10個を覚えておくことは、観戦者にとっても、発表者にとっても重要なのです。
質疑応答での質問例10個
ビブリオバトルの質問例を10個紹介します。
ポイント
- 作者、出版年を教えてください
- 著者の他の作品読んだことはありますか?
- どうやってその本と出会いましたか?
- テーマとのかかわりを教えてください
- 「〜」について(キーワード)詳しく教えてください
- この本を読んで実践した事を教えてください
- 1番面白かったのは〜ですか?
- 登場人物では誰が好きですか?
- 誰に読んでほしいですか?
- 5分で話しきれなかった事を話して下さい
作者、出版年を教えてください
知らない小説の場合に、著者が他にどんな著書があるのか知りたい場合に聞くことがある質問です。
また、専門的な内容の本で、作者のバックグラウンドを知りたいときにも質問します。
出版年を聞くのは科学系の本で、最新の知見なのかを知りたい場合です。
時代背景が作品に影響する小説の場合なども、この質問をします。
著者の他の作品読んだことはありますか?
有名作家の小説の場合によく聞く質問です。
特に、自分もその作家を読んだ事があれば、「私が読んだ同作者の本はミステリ要素が面白かったですが、その本はどうでしたか?」など、比較して質問します。
質問者が例に出した本の内容を発表者が知らない場合は焦ってしまうかもしれません。
素直に読んでないことを伝えたうえで、発表本の特徴を説明しましょう。
どうやってその本と出会いましたか?
ちょっとマニアックな本であったり、設定テーマから想像するのが難しい発表本の場合に聞く質問です。
「数年前に読んでいて、このテーマにぴったりだったので紹介しました」という回答パターンが多いかなと思います。
もし、この記事を読んでいるあなたが発表者で、本の選び方を迷っているのであれば、次の記事が参考になります。
-
参考【ビブリオバトル】本選びの方法とおススメ本20選
テーマとのかかわりを教えてください
テーマ設定がされているビブリオバトルで、発表者が、本とテーマとのかかわりを説明するのを忘れていることがあります。
司会者の場合は、情報を補足するという観点で、この質問をしましょう。
「〜」について(キーワード)詳しく教えてください
本紹介でよく登場したキーワードについて、もっと情報が欲しいときに行う質問です。
他の観戦者も、より発表を理解できるようになるので、積極的に行いたい質問ですね。
この本を読んで実践した事を教えてください
ビジネス書などのノウハウ系の本紹介や、発表者が本を読んで教訓を得たという発表内容の時にする質問です。
実践していない場合は印象が悪くなってしまうので、発表者はこの質問を想定して、実践したことを説明できる準備をしておきましょう。
1番面白かったのは〜ですか?
発表内容が複雑だったり、要素が多かった場合に内容を整理するためにする質問です。
「ハラハラドキドキのミステリで、経済の勉強になって、恋愛要素もある」という要素が多い発表が行われる事があります。
この場合、内容が複雑で観戦者の理解が難しくなります。
発表内容をシンプルにするために、発表者さんが最も面白かった点は何か聞きます。
例えば、「一番面白かったのはミステリ要素ですか?」などと聞きます。
この質問が出た場合には、プレゼンが複雑だったことを意味します。
発表者は次回はシンプルな本紹介を心がけたほうが良いかもしれません。
登場人物では誰が好きですか?
小説でよく聞く質問です。
似たパターンで、「誰に共感しましたか」、「~の立場ならあなたはどう行動しますか」などと質問することがあります。
この質問に関わらず、小説を紹介する場合は「自分ならどう考えるか、行動するか」を軸に本紹介するのが良いと思います。
誰に読んでほしいですか?
発表本の専門性が高そうなとき、難しそうな内容の時など、読者を選びそうな本の場合に行う質問です。
「面白そうだけど、手に取るにはハードルが高そう」という観戦者に対して、発表本に興味を持ってもらうきっかけになるため、司会者が積極的に行いましょう。
発表者がこの質問をされた場合は、「難しそうだけど、初心者も楽しく読める」など、読書難易度を下げる回答をするのが良いと思います。
-
参考【あなたは誰?・なぜその本?】ビブリオバトル2つのコツ
5分で話しきれなかった事を話して下さい
発表者が5分で本紹介を終えられず、しかし続きを話してほしいときにする質問です。
話したかったのに、時間が足りなかった・・・という発表者の落胆を防ぐために行います。
ビブリオバトルでは5分で本紹介するのがルールですが、思いが熱くなるあまりに時間オーバーしてしまうこともあります。
司会者は、いったん5分で発表を切ったうえで、この質問で発表者を救済するのが良いでしょう。
まとめ
ビブリオバトルの質問タイムでよく行う質問を10個取り上げました。
ビブリオバトルはコミュニケーションゲームであり、参加者間での交流が可能なディスカッションタイムはとても重要です。
この記事を参考に、より良い質問タイムを楽しんでください!