ビブリオバトル・読書会

【超一言】 ビブリオバトル最後のまとめ方を解説します

岡本さん
岡本さん
ビブリオバトルの締め方ってどうすれば良い?良い方法があったら知りたい。

 

この記事からわかること

  • ビブリオバトル 発表の終わり方
  • 超一言を取り入れた発表方法

 

ビブリオバトルの発表において、最後のまとめ方は、勝敗を左右する重要な要素です。

一方で、多くの人が迷ってしまう箇所でもあります。

 

私は10年近くビブリオバトルに参加し、チャンプ本を取りやすい発表の締め方について考え、実践してきました。

ビブリオバトルのまとめ方には、重要な法則があります。

そこで、この記事ではビブリオバトル発表の最後のまとめ方について解説します。

この記事を読むことで、チャンプ本獲得の確率を高める、発表の終わり方を知ることができます。

 

なお、発表5分の使い方については、こちらの記事を参考にしてください。

参考【例文あり】ビブリオバトルの発表原稿を準備するための4ステップ
参考【高校生向け】ビブリオバトルの原稿作成技術と例文を公開

 

 

発表のまとめ方

ビブリオバトルの発表の締め方は、1種類しかありません。

それは「この本を読んでください」と伝える事です。

 

プレゼンやスピーチの目的は何でしょうか?

 

岡本さん
岡本さん
面白い発表だと思えってもらったり、勉強になったと思ってもらうこと?

 

確かに、発表内容に興味を持ってもらうことは、目的の1つです。

しかし、最も重要な目的は、プレゼンを聴いた人が行動に移す事です。

 

例えば、新商品の発表プレゼンであれば、消費者に商品を買ってもらうことが目的となります。

選挙の演説であれば、候補者に投票してもらうことが目的です。

究極的には、聴いた人が行動しなければプレゼンの価値はありません。

 

ビブリオバトルの場合、発表を聞いてその本を読みたいと思ってもらい、投票という行動に移してもらう事が目的となります。

つまり、「オススメなので、ぜひ読んでください」と伝えることが、ビブリオバトル発表では欠かせないまとめ方なのです。

 

ポイント

「この本を読んでください」というメッセージで終了する。

 

どんな本を発表したら良いか、決まっていない場合は以下の記事が参考になります。

参考【ビブリオバトル】本選びの方法とおススメ本20選

続きを見る

 

「超一言」を伝える

岡本さん
岡本さん
「オススメなので読んでください」と言うだけで、OKなの?

 

もちろん、最後の一言に「読んでください」と取ってつけた様に言うだけでは、観戦者の投票には必ずしも繋がりません。

締めの言葉にプラスして、あるキーワードを取り入れることが重要です。

それが「超一言」です。

 

「超一言」とは、「1分で話せ」と言う本で書かれている概念です。


プレゼン全体を、一言で要約したキーワードが「超一言」となります。

 

「超一言」を伝えるメリットは、観戦者が投票先を決める手助けとなることです。

 

観戦者は、全ての発表を聴き終えた後、投票先を決めるために、発表内容を思い出そうとします。

その際、「超一言」は発表内容を思い出すきっかけとなります。

この本は〜というキーワードがあったなと思い出してもらうことが、投票の根拠となり、チャンプ本獲得につながるのです。

 

超一言の作り方

岡本さん
岡本さん
「超一言」を作る手順を教えて!

 

「超一言」を作るには、二つのステップがあります。

 

ポイント

  • おススメ理由を考える
  • おススメ理由をシンプルに表現する

 

おススメ理由を考える

超一言を作るためには、なぜその本がオススメなのかを考えます。

 

おススメ理由を端的に要約した言葉が「超一言」となります。

したがって、人に勧めたい理由を考えることが「超一言」を作るうえでの、最初のステップなのです。

 

今回は「まる子の世界あっちこっちめぐり」という本を題材に解説します。


「ちびまる子ちゃん」の作者として有名な「さくらももこ」さんが書いたエッセイです。

雑誌の企画でパリやハワイなどの海外を旅した内容が、エッセイとしてまとめられています。

 

この本のおススメ理由を考えます。

まずはできる限り、多く考える事がポイントです。

 

  • 「さくらももこ」独特の文体を楽しむことができる
  • 旅先での夫の行動が面白い
  • 父の「ひろし」と旅する章があって、面白い
  • 「さこらももこ」の、自分の好きものに正直であるという姿勢に共感を持てる
  • 作品の作り手として、「さくらももこ」が旅先で出会ったクリエイターを尊敬している態度に共感を持てる

 

この本を読んでいない方には、わかりにくいかもしれませんので、一般的なおススメ理由の例も挙げます。

 

  • 自分の悩みと近い悩みを主人公が抱えていたため、主人公の成長に勇気を持てた
  • 今まで聴いたことがない内容が書かれていて、とても勉強になった
  • スリリングな内容で、時間を忘れて読みふけるほどだった

 

紹介するために本を選んでいるので、おススメしたい理由は複数個か挙げることができるはずです。

 

おススメ理由をシンプルに表現する

岡本さん
岡本さん
おススメ理由を考えた後はどうしたら良い?

 

本を勧める理由を複数個挙げたら、それらを要約した「超一言」を作成します。

強力な超一言にするためには、2つの基準があります。

 

ポイント

  • 発表内容が超一言と対応していること
  • シンプルであること

 

おススメ理由の要約ですので、発表内容と整合性が取れている必要があります。

また、多くの人の記憶に刻み込むために、シンプルな表現である事も重要です。

基準は、短い1文であることです。

 

「まる子の世界あっちこっちめぐり」の場合、要約すると2つの面白さがあることがわかります。

  • 旅先で「さくらももこ」が経験したことの面白さ
  • 「さくらももこ」の文体や人間性に対する共感

 

この二つをまとめて、記憶してもらいやすい短文にすると「超一言」となります。

私は以下の文章を超一言としました。

 

「さくらももこ」の視点で、海外旅行を楽しむことができる本

 

旅先での面白さと、「さくらももこ」の持つユニークな視点という二つのポイントを、できる限りシンプルにまとめることにしました。

この「超一言」を発表の中盤と終盤に伝えると、観戦者の記憶に残りやすい強力な発表になります。

 

実際の発表のまとめ方は、以下のような文章になります。

 

「さくらももこ」の視点で海外旅行を楽しむことができる1冊です。

ぜひ、読んでください。

 

先ほどのおススメ理由の一般例についても、超一言としましたので参考にしてください。

 

  • 同じ悩みを抱えている人に勇気を与えてくれる一冊
  • この分野を学ぶ面白さを教えてくれた本
  • 一気読みせずにはいられないスリリングさを味わうことができる一冊

 

ビブリオバトルに参加しよう

ビブリオバトルのまとめ方を解説しました。

 

ビブリオバトルでは、投票という行動をしてもらうことが重要です。

「ぜひ読んでください」と伝えるとともに、超一言を加えることが、チャンプ本獲得の確率を高めてくれます。

 

この方法を参考にビブリオバトルにぜひ挑戦してください。

 

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