この記事からわかること
- ビブリオバトルでチャンプ本を獲得するための2つのコツ
- コツを実践するための具体的な方法
ビブリオバトルで発表するするからには、チャンプ本を獲得したいですよね。
この記事では、チャンプ本獲得の確率を上げるための2つのコツを解説します。
私(@okamotobiblio)は10年近くビブリオバトルに参加し、チャンプ本も何度も獲得してきました。
その経験から、チャンプ本を獲得するには2つのコツがあることがわかりました。
この記事を読みコツを実践することで、チャンプ本獲得の確率を高め、よりビブリオバトルを楽しむことができるようになります。
また、発表原稿の作り方については、以下の記事も参考にしてください。
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参考【例文あり】ビブリオバトルの発表原稿を準備するための4ステップ
高校生向けの記事も書いています。
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参考【高校生向け】ビブリオバトルの原稿作成技術と例文を公開
目次
ビブリオバトルの2つのコツ
ビブリオバトルの発表には2つのコツがあります。
2つのコツ
- 「誰が」、「なぜ」その本を読みたくなるか明確にする
- 発表者のキャラクターを伝える
この2つがコツとなるのは、ビブリオバトルのルールに秘密があります。
ビブリオバトルでは読みたくなった本に投票します。
つまり、発表を聞いた人に、発表本を読みたくさせることがコツとなるのです。
観戦者が発表本を読みたくなる要因は2つです。
- その本に興味があるから読みたい
- その発表者が紹介した本だから読みたい
つまり、この読みたくなる2つの要因を刺激する発表を行えば、チャンプ本獲得の確率が上がります。
その本に興味があるから読みたい
もともと自分が好きなジャンルの本であったり、好きな作家の本であれば読みたくなる確率は高くなります。
普段読まないジャンルであっても、本の内容に興味を持つことができれば読みたいと考えるはずです。
そのため、発表本に興味を持ってもらうプレゼンが重要となります。
その発表者が紹介した本だから読みたい
発表者がある特定分野に詳しい場合、その専門性と発表本がリンクしていると発表本を読みたくなります。
発表者の経験から判断して「とても良い本だよ」と教えてもらえれば、読んだことのないジャンルであっても読みたいと思うのです。
発表者のキャラクター、特性、専門性などを発表に加えることで、チャンプ本獲得の確率を上げることができます。
もし、あなたが発表本を何にするか悩んでいるのであれば、以下の記事を参考にしてください。
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参考【ビブリオバトル】本選びの方法とおススメ本20選
「なぜ」、「誰が」その本を読みたくなるか明確にする
発表本に興味を持ってもらうためには、なぜその本を読みたくなるのか、どんな観戦者が発表本を読みたくなるのかを明確にするのがポイントです。
「なぜ」その本を読みたいか
まず観戦者が発表本のどの部分に興味を持つか、想像して書き出してみましょう。
例
- 面白そうだから
- 感動できそうだから
- 知らなかったことを知ることができそうだから
その本を読むことで、観戦者・読者が何を得ることができるかに注目することがコツです。
「独自の特徴」を見つける
「なぜ」発表本を読みたくなるかを説明するために、発表本独自の特徴を見つけることもポイントです。
他の似た本には無くて、その発表本が持っている特徴を説明するのです。
その本が持っている特徴以外にも、発表者自身が体験したことでも問題ありません。
例
- 青春小説だけど、必ずしもキラキラしているわけではない
- 今まで読んだSFは楽しめなかったけど、このSFは楽しむことができた
- 科学の歴史を、世界史とリンクして理解することができる
「誰が」その本を読みたいか
次にどんな人がこの本に投票してくれるか、ということについて考えます。
例
- 小説を普段読んでいる人
- ~という作家が好きな人
- 経済に興味がある人
発表者自身に似た属性の人に向けて本をお勧めすると発表しやすいかもしれません。
私の場合、モノづくりに興味がある人に本をお勧めするのが発表しやすいです。
特定の対象者に向けて発表をする
誰が、なぜこの本を読みたくなるのかを明確にしたら、その対象者に向けてプレゼンを作りましょう。
チャンプ本を獲得するためには全員に好かれる必要はありません。
投票で過半数を超えれば必ずチャンプ本ですし、感覚的には全体の3分の1程度の票が集まればチャンプ本を獲得できる可能性は高いです。
全員にアピールするのではなく、この本を好きになってくれるだろう、という人に向けアピールすることがチャンプ本獲得への近道です。
投票してほしい人が確実に投票してくれるように本を紹介することが重要なのです。
できるだけ深く、具体的に、 誰が、なぜこの本を読みたくなるのか について考えましょう。
例
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「小説はよく読むけどノンフィクションはあまり読まない」人が「小説の様なワクワク感があるのに現実に起きたことだという驚きを味わえるノンフィクション」なのでおススメ
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「村上春樹の小説を読んだことがない」人が「1冊目に読むのに丁度良く、かつ面白い」のでおススメ
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「科学については全く無知だけど世界史は好き」な人が「世界史を通して科学について知ることができる教養書」なのでおススメ
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「友達は少ないけど親友と言える友達がいる」人が「小説を通して改めて親友の重要さを感じることができる」のでおススメ
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「生きがいを見つけられないでいる」人が「小説を通して小さな生きがいを見つけていこうと前向きになれることができる」のでおススメ
発表者のキャラクターを伝える
ビブリオバトルを観戦している人は、本だけに注目しているわけではありません。
本の情報だけを知りたいのなら、Amazonや書評サイトなど、直接人を介さずに様々な手段で調べることができます。
一方で、ビブリオバトルの良さは目の前の人を通して本を知ることができることです。
観戦者は発表者がどの様なキャラクターを持つ人なのか、発表者とその本との関わりにも注目しています。
個性的な人が紹介しているから、信頼できる人だから発表本に興味を持つ、ということが起きるのです。
自分は何者なのか、自分と発表本の結びつきは何なのかという2点について説明することで、チャンプ本を獲得する確率を高めることができるます。
自分は何者で、発表本との結びつきは何か
発表者のユニークな特徴と紹介本が結びついたとき、観戦者は発表本を読みたいと考えます。
例えば私は化学メーカーで研究職に就いています。
科学技術を職業とする人が紹介する科学教養書、というのは信頼できる1冊となります。
例
- 「コーヒーを飲むのが好きな人」が、「コーヒーの描写が出てくる心を動かされた」小説
- 「陸上部に所属している高校生が紹介する」、「陸上競技を深く知ることができる」小説
- 「旅行好きの人がが紹介する」、「実際に自分も行ってみたいと思った旅先が出てくる」紀行文
この本を読んで何を考えたのか
発表者が本を読んで考えたこと、感じたことを伝えるのも、発表者のキャラクターを知ってもらうために重要な要素です。
例えば、私は「箱男」という本を読んで、インターネット社会に似ていると考え、その点についてプレゼンすることでチャンプ本を獲得しました。
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参考【考察】箱男の世界はインターネット世界だ【小説「箱男」】
私が「箱男」がインターネット社会に似ていると感じたのは、研究職的な物事を分析する視点を持っていたからです。
研究職と私の属性と紹介内容がリンクしたため、本に興味を持ってもらうことに成功しました。
まとめ
ビブリオバトルでチャンプ本を獲得するための2つのコツを解説しました。
観戦者に「その本を読んでみたい!」と思ってもらえるプレゼンをすることが重要です。
そのためのポイントが2つあります。
ポイント
- その本に興味があるから読みたい
- その発表者が紹介した本だから読みたい
この2点を取り入れた発表をすることで、チャンプ本獲得の確率を上げることができます。
ぜひ、このコツを参考にしてビブリオバトルでチャンプ本を狙ってください。